技術者の独り言【NO.3】

 私は鍼、灸、マッサージ師の青木勝久と申します。

 先日雪に滑って転んでしまい肩を強く打ってしまった患者さんが知り合いに連れられてやってきました。
 「整形外科に行かれましたか?」「レントゲンは撮って頂きましたか?」
などと初歩的な質問をいたしました。
 長野市内の総合病院で診察を受けられたとの事、骨には異常がないと言われたそうです。
でも診察された医師は「鍼治療」は認めないとの事でした。しかし早く直したいので是非鍼治療をしたいとお帰りになりません。でも医師が認めなければ労災保険なども使えません。腕を使う仕事なので右手が挙がるようにして欲しいとの訴えでした。
10回ほど通院した結果漸く痛みもとれて、腕が上がるようになりました。
あとは痛みがある部分をポイント的に鍼をして「終わり」という事にしましょう。
そこまでは日常良くある話です。
 その患者さんは再び病院で診察を受け、「鍼治療をしたら手が上がるようになりました」と医師に話したとの事でした。その整形外科医は「鍼なんて宗教みたいなものだ…」と言われたとの事でした。患者さんも逆らうわけにもいかず「でも、楽になりました…」と言い残して帰ってきたようです。
 西洋医学の医師はとかく「鍼治療」を嫌います。それは鍼治療に根拠がないから…
という事らしいのです。〈病気を治す〉という事から言えば西洋医学も、東洋医学も関係なく「患者の苦しみを取り除く」という事では同じであると考えます。
 医師が「鍼治療」を好むか好まないかについてはご自身の自由です。しかし「宗教のようなものだ…」などと発言するのはいかがかと思います。というよりもその医師の「勉強不足」にあきれております。有名な大学を卒業して長年治療に当たられている医師の発言とは思えません。私は腹が立つやら、情けないやらで言葉も出ませんでした。

 「良いものは、良い」と言えるような医師が増える事を望んでおります。
 このコーナーをお読みになってのご意見などはメールにてお寄せください。

 (追伸)
この頃は「鍼治療」を認めて頂ける医師も増えてきております。
私たち技術者もなおいっそう勉強して治療に励みたいと思います。
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